
リトスタをはじめる前、いくつかのいわゆる「人気店」見て回った。「ヌフカフェ」もそのうちの一つのお店で、隠れ家的な雰囲気、リビングルームのような内装、使い古された家具、などなど、私が思い描いている「リトルスターレストラン」に近い要素をたくさん見て取ったのを覚えている。もちろん「ヌフカフェ」の方がだいぶ「オシャレ」で「都会的」ではありましたが…。
今回、ツレアイokayanが古本屋上々堂でたまたまこの本を見つけてきてくれたので、どれ、と興味本位で読み始めたのだけど…開店前に私が考えていたこと、今考えていること、感じていることと共通点が多くて、答え合わせ的に「だよね、そうそう、分かってたよ」なんていう共感があった。
「店の空間を自分の好きなもので固めることにしたー中略ーリビングルームのように、カフェでお客さんにくつろいでもらえばいいじゃないか」
「変化があまりにも僕のなかで違和感がある時には、まずスタッフに理由を聞く。とがめるために聞くのではない。その理由を聞くことが、また面白いからだ。その答えが、僕の価値観を広げることもある」
「〝自分は何を提供したいのか〟が明確ならスタートラインに立てる。つまり自分の主観を提供するのだ。」
「やりたいことがあるなら、それについて、最低限の必要な力を持たねばならない」
「どんな状況になっても自分一人でも必ずやるという決意、どんな困難があっても必ず何とかするという覚悟があってこそ、やりとげられると思っている。」
「「勉強させてもらいます」なら、授業料をもらいます」
「普段使いのできる気楽な店でありたい。街で一番の店でありたい」
「経営という仕事は、大きな判断と小さな判断の連続。ー中略ー判断のスピードを上げるためには、現状をしっかり把握しておかねばならない」
「僕には子供がいない。でも店の経営は、子供を育てることに似ていると思う。もし僕に子供ができたら、きっとこう育てるだろうというやり方で、店を育ててきたからだ。」
ざっとあげただけでも、こんな感じ。よく分かる。でも、これって、きっと店をやらないと本当に理解はできないだろうと思う。これからカフェをやりたい人がこの本を読んで「なるほどそうしよう」と思っても、表層上で真似てやれることとやれないことがある。店をやってみて実感して「あの武田さんが書いていたことはこのことだったんだな」と理解する日が来るのかも知れない。How to本としてこの本を読むと、実践するのは難しかろうな。実践できればいいお店が作れると思う…うちのお店みたいな(笑)。でも、私はオープン前にこの本を読んでも、ちゃんとは理解できなかったかも知れないな。
武田さんと自分に似たところを発見しつつ、武田さんは私よりよりビジネスマンだ。私はどうしても、事業拡大とか考えられないしなー。リトスタは私にとって「ビジネス」ではなくて「ライフワーク」です。