2011年5月30日

人生において二番目に大きい買い物。

母のお墓が建ったので、今日確認にいってきました。

人生の中で一番大きな買い物は今のところ、お店を作るときの開業費でした。今回の買い物は、母の遺産からの買い物だから、自腹ではないけれど、自分で探して決めて買うという意味では、とても大きい買い物でした。

母の残してくれた多くはないけど少なくもない遺産、お葬式やなんやかやで使ってきましたが、残ったお金をどうするか??と考えたとき、私が最初に思いついたのが「お墓を買おう」ということでした。

宮崎家のお墓は富士吉田市にあります。祖母が建てたお墓で、なかなか立派。今までは祖父と祖母、そして1歳で亡くなった父の妹が入っていました。しかし、とにかく、遠い。おまけに山の中なので、最寄りの駅なども遠く、基本行くときは車。自然と足が遠のき、祖母が亡くなるまでは年に一度もお墓参りに行かないというような状況でした。だから母は常々「私、死んだら、阿蘇に撒いてね! あんな誰もいないし誰も来ないところに埋められるのはいや!」と言っていたのです。確かにあの場所は遠すぎる。父と妹にお墓を買う提案をすると、わりとすんなり「そうしよう!」ということになりました。

しかしそこからが長かった。お墓って、結局不動産販売+石屋さんの商売なんですね。都会のお墓は高くて狭い、田舎のお墓は広くて安い。土地の値段がそのままお墓の値段に反映されるわけです。さらに都会の狭い敷地だとびっちりとお墓が建てられていて隣同士のお墓がくっついている…お墓長屋とでもいうような感じ。「ゆとり墓地」なんていっているから見に行くと、隣のお墓との間に幅10cmの縁石的なものがあるというだけだったり…となりに老人ホームがあるのでその間に壁を作ってパルテノン神殿風の柱を立てている墓地とか(笑)お墓のある環境、土地としての広さ、全体の雰囲気、値段、見える風景…いろんな条件のバランスをとっていくのがとても難しい。

実際場所を決めてからも、お墓の石の種類(中国産のごく安い墓石からインド産の高級墓石まで)ひとつとっても、やはり安い石は色が薄く劣化しやすいそうで、インドの最高級の石なら色も濃い上に雨に濡れてもカビや劣化の心配が少なく長く美しいお墓であり続ける。形も角をそのままにすると加工料が安いけれど、劣化しやすく水がたまりやすくカビになりやすい。角を丸くし、柔らかく傾斜させ自然に雨などで多また水が流れやすいような形に加工する…その加工が複雑であればあるほど加工料が高くなる…「宮崎家」と掘るのが一般的だけど好きな文字を掘る人もいる…「千の風」とかいう人もいた。

そういう細々したことを決めていって、家紋を調べて掘ってもらい、場所を決めて…。で、石屋さんに発注して三ヶ月。やっとお墓が建ちました。

南アフリカ産「インパラブルー」という、黒っぽくてところどころに青く光る石が入るきれいな石。「宮崎家」の文字は、okayanのお母さん(昔、書道家を目指していて達筆!)に書いていただきました。町田の、管理が行き届いた公園墓地の一角、晴れた日には丹沢連邦と富士山が見えるところ。少しだけどお墓の周りに芝生があって、霊園には櫻も咲く、風光明媚なところに、母のお墓が建ちました。

7月18日(海の日)、実家にある母の遺骨を納骨します。一緒に富士山の麓のお墓から、祖父母と小さな伯母のお骨も改葬します。これからは一時間でお墓参りにいけるね。