2010年6月17日

玄関の石。

我が家は、2棟8家族で構成されるテラスハウスにある。うち以外はほとんど、子供のいるご家庭で、休みの日など仲良く子供たちが遊んでいる姿を目にすることができる。

うちは自転車置き場の隣にあり、子供たちがたまりやすい立地条件にあるらしい。うちの玄関は階段を2段上がったところにあるのだが、その階段に子供たちが集めたらしい宝物が、よく起きっぱなしにされている。

たとえば、だんごむしの集団、クリップ、葉っぱ、何かの木の実。

勝手にどかしてしまって、子供たちが悲しい思いをするといけないな、と思い、なるべくそのままにしているのだけれど、自動的に風化したり、子供たちが移動させたりしているようだった。

そして一昨日の夜、夜中に家に帰ると、階段の隅に小石が集められてた。何の規則性があるかは謎だけれど、わりと丸っこい石ばかりだ。「きっと何か考えて集めたんだろうな」と思うとどかすわけにもいかず、そのまま置いておくことにした。当然昨日の朝になってもそれはあった。仕事に行って夜中に帰ってきても、まだそれはあった。

「でも、位置が動いているような気がする…」

量が増えているかどうかはよく分からないが、なんとなく場所が変わったような気もして、かってに動かさない方が良いだろうと判断。自転車を折りたたんで玄関に入れるとドアを閉めた。

翌朝(今日の朝)。蒸し暑い空気の中、ドアを開ける。昨日しまった折りたたみ自転車を手に持ち、よっこらせと玄関を出て階段を下りた瞬間

ぐりっ

「あぶねっ」

足の裏に異物感を感じ、足首をひねる寸前の感じで階段から落ちそうになる。

そう、子供たちの宝物?らしき小石に足を取られたのである。

自転車もろとも、こけそうになったところをなんとか踏みとどまって立つ。

「あっぶねー…」

決心した。

「さらばじゃ!」

小石をすべて自転車置き場の方へ蹴り飛ばす。

子供たちのコレクションを、初めて積極的に排除した瞬間であった。

「あー、殺されるとこだった」