2008年5月20日

青年は荒野をめざす?

[ ミヤザキの日々暮らし。, 見た・聴いた・読んだ ]

読まず嫌いの作家という作家さんが何人かいて、五木寛之はその中の一人だった。
なんとなく、かっこつけている感じがしたと言うか。
なんとなく、もっともらしいことを言ってる感じがすると言うか。
けれどあるとき、とある本屋の旅の本コーナーにあった「青年は荒野をめざす」を目にしたとき、自然に手に取った。手に取った後で、その本が五木寛之のものだと知った。
こういうきっかけがないと、ずっと読まなそうだな。
そう思って試しに買ってみることにした。

青年は荒野をめざす 新装版 (文春文庫 い 1-34)
ジャズを志す青年が、恵まれた自分の生活環境を捨てて旅に出る…シベリアをわたってヨーロッパへ。本当のジャズとは?自分の求める音楽とは?生き方とは?
青臭い悩みは、誰だって少しぐらいは考えたことのある悩みなんじゃないだろうか。読み始めて、「面白い」。そう思った。しあわせで、悩みがないことが悩みだ。苦労知らずなのが、悩みだ。よくわかる。若いときに考えがちな悩み。
けれど、読み進むうちに、妙に主人公がたいした苦労もせず、次々と女性にモテたり、職を手にしたり、成功への切符を手にしたりしているような気がして来た。…こんなの挫折の「ざ」の字にもならないよな。ずいぶん簡単にうまくいっちゃうんだな…あまのじゃくかもしれないが、人生そんなに甘っちょろくないよ! …などと年寄りのひがみ?のようなことを思ってしまう。
全体としては面白かった…けど、読むなら高校生ぐらいのときに読みたかったな。