明日からは、新しい日々。
ちょうど三年前、当店ではアルバイトスタッフを募集していました。
オープンして十ヶ月、ようやくランチが連日賑わうようになってきた頃でした。
初めての求人、初めての面接。私も緊張していました。
そこへ現れた、一人の可愛い女の子。そう、大人の女性というより、まだ可愛らしい女の子でした。少し緊張していたけれど、接客の仕事が好で、経験者で、なにより話していて心地よい空気を感じました。もちろんすぐに採用決定です。
彼女の仕事ぶりは、想像を超えて素晴らしいものでした。客席全体を見渡す能力はもちろん、厨房で、あるいはドリンカーで、どのように仕事が進行しているかを気にしながら、自分がどのくらいの早さで動くと上手く全体がよく機能するか、瞬時に判断することができました。少しの情報や指示から多くのことを見いだし、動くことのできる彼女の素晴らしい仕事っぷりに感動し、彼女がお店入って一年後には、お願いして社員スタッフになってもらったのでした。
そんな彼女にも、少し手先が不器用という弱点が。キッチンで初めて小ねぎを切ってもらったときには「メッタ斬り」と言いたくなるような作品ができあがっていました。
もちろんこの三年間で、なかなかの包丁使いに成長してくれて、最近では大切なキッチンの戦力となっています。
そしてこの春、彼女はお店を卒業することになりました。結婚して三鷹から引っ越すことになったのです。気づけば彼女は、三年の間に、素敵な大人の女性になっていました。
素敵なスタッフと働く喜びを教えてくれたシミズさん、幸せになってね。
心から、本当にありがとう。
…明日からシミズさんのいない日々、新しい日々。なんだか、ピンと来ないな〜

