「月と太陽」 一生で一番幸せな日。 (披露会編)

写真は式の前に撮った、宮崎家一同と新郎新婦。
無事?大盛りあがりのうち結婚式が終わりました…が、すでに終了予定時刻を15分ほど過ぎています。
ひとまず大家さんのご厚意で地下のワインセラーのスペースを貸していただいたので、招待客の皆様はそちらの控え室の方に一旦移動していただき、お店は披露会モードにつくりかえる…と言っても開場予定時間まで15分しかない!!
スタッフは皆大あわてでテーブルと椅子を移動して立食スタイルに開場を作り替えたり、料理を用意したりとてんてこまい。私は大泣きに泣いたのでメイクが崩れまくりで、メイク担当の元アルバイト、テラシマに「もう〜全部やり直し!!」と怒られながら、お色直し。式の時のティアラとベールを取って、オルテンシアアズールさんにつくっていただいた生花の髪飾りとか、披露会用のブーケとかに切り替える。白を基調にしていた式の花と違って、今度は私のイメージに合わせてもらった、オレンジと渋い緑、大人の花嫁のブーケにしてもらいました。
開場5分前、ふと店のガラスの引き戸の外を見ると、人がいる!しかもたまってる!
「ちょっと待って〜!!」
叫びながら新郎新婦まで一緒になって会場づくり。なんとか形を整え10分ほど遅れて開場。
お客様には記帳していただき、記念の冊子とバッチをお渡しし、記念ポラロイド写真を撮らせていただく。
フリードリンクでビュッフェスタイルの立食パーティ。…とぎれることなくお客様が入ってくる。
そのお客様は、主にお店のお客様。常連のお客様もいれば、たまにいらっしゃるお客様で、まさかきていただけると思っていなかったような方がお祝いに駆けつけてくれたり…、本当に久しぶりに来て下さったお客様もいる。さらには、昔の会社の同僚や上司、久しぶりにあう友人なんかもいて、とにかく記帳の列がとぎれることがない。
「大変だよ〜!! 階段の一番下出て、外まで並んでるよ!!」
様子を見に行ったスタッフの一人が大あわてで戻ってくる。お祝いに来て下さった方々が、お店の前から階段(3階から1階まで)並び、それでもはみ出して外まで並んでいるらしい。
…入りきれるのか、心配になってくる。
当初、入れ替わり立ち替わりでお客様が来ると想定していたものの、皆さんokayanのライブ目当ての方が多く、一度入場したらそのままいらっしゃるので、後は会場にいる人の数はふくれあがる一方。式の出席者を地下の控え室から呼び戻そうにも、入ってもらえるスペースがないほど。
…しかしとにかく、すべてのお客様に挨拶はしたい。
「えーー、一度飲んで食べて、お腹が落ち着いたお客様は、一旦会場から出ていただいて、再度入場という風にしていただけますか〜?!」
などと、入れ替え制アナウンスなどをしなくてはならなくなった。…が、ライブを見逃してはならぬと、会場の人はあまり減らない。
「じゃあ、8時45分からライブします!!その時に集合でお願いします!!」
と、ライブのアナウンスをして、なんとか人が動き始める。
予想以上の人が集まってくれ、嬉しい悲鳴。スタッフももはやドリンクとフードの提供でてんてこまい。現役スタッフと元スタッフが、まるでいつも一緒に働いているように息のあった連係プレーで仕事をしている。
ああ、幸せだ。
お客様に囲まれ、素晴らしいスタッフに囲まれ、これ以上の幸せがどこにあるというのだろう。
なんとかすべてのお客様に挨拶をし、ライブの時間となる。
「なるべく前に詰めて下さい!! 前の人は座って下さい!!」
どこの人気アーティストのシークレットライブだ、という様相。okayanがギターを持って座り、その横に私が座る。
前の人は座り、後ろの人は立ち、一番後ろの人は椅子の上に立ったりしているので、こちらから見ると大きな集合写真を見るように、お客様の顔がほぼ見える。みんなニコニコと笑っている。そりゃ結婚式だ、みんなお祝いにきてくれるからニコニコと笑っているだろう。でも、こんなにみんなが、心から祝ってくれる、それがひしひしと伝わってくる結婚披露宴って、あっただろうか? うぬぼれかもしれないけれど、こんなにプラスのオーラに満ちた披露宴になったことを、誇らしく思った。
「じゃあ、歌うよ〜」
ゆるくライブが始まる。
小沢健二くんの「恋ってやっぱり」からはじまって、okayanのオリジナルの歌へ。「マーマレイド」「静謐」「sayonara」仲人でもあるユキのリクエストで「トマトサンド」…つくる予定だった新曲「月と太陽」は間に合わなかったけれど、歌うokayanを初めて見たお客様は皆満足顔。
最後にまた小沢健二くんの曲を歌うokayan。
…ここで仕込みがあって、最後の部分のフレーズで私とスタッフ全員で、両手を挙げ左右に振る踊りを踊る、という手はずになっていた。
が、ふと気づくと開場はぎゅうぎゅう詰めで、私の周りにスタッフは誰もいない。…しかし最初から最後までそばで見守るだけの新婦になるつもりはさらさら無い。やるしかない!
約束の部分になって「皆さんご一緒に!」と早口で叫びながら立ち上がって踊る私。
厨房の方ではスタッフも一緒に踊ってくれているが、お客様は突然踊り出した私にビックリして、踊ってくれる気配もなく(泣)呆然とするやら、笑うやら、最終的には大盛りあがり。私も、やけくそで大胆な踊りとなってokayanの歌を盛り上げる。
…やがて歌が終わり、私はミュージカルの最後のように、
うやうやしく高く手を挙げてから低くお辞儀をして座った…。
変な花嫁になっちまった!!
盛り上がった流れでアンコールの声が上がり、最後に小さなokayanの名曲「アンダルシアと子犬のしっぽ」を歌いライブ終了。
みなさん「よかった!!」「おもしろかった!!(私がか??)」と口々に言っていただけたのでよかった〜。
やがて宴も終わる時間になり、挨拶する。
「本日はokayanライブにきていただきありがとうございました!」と言うと、みな笑う。挨拶のなどなにも考えていなかったので、その場で熱い思いを口走る。普段全く「ラブ」な感じを見せていない私たちなのだから、ここでちゃんと言っておこう、と。okayanは私の最高の相方なんだよ、ということ。そして…「幸せにします!!」と叫ぶと「おおーーー!!」と歓声が上がる。
普通は新郎のセリフか…。
okayanは酔っぱらい状態?だったけれど、またのろけ話のような挨拶をしたような…このへんになると、もう何が何だか、何を言ったのかほぼ思い出せない。
そしてスタッフ紹介。
この日のためにレギュラーの社員スタッフ、アルバイトスタッフをはじめとして、歴代アルバイト全員が集まってくれるという快挙。もうすでに働いている元アルバイトスタッフたちも、仕事のシフトの都合をつけ、朝10:00からお開きまで、さらにその後の片づけまで働いてくれた、私たちの自慢のスタッフ、リトルスター・オールスターズ。
まるでバンドのメンバー紹介のように、一人一人紹介しました。
スリーオーナーズの一人でウェディングケーキ担当、深澤圭子。一日料理長、田中ヒデキ。ホールの天使、清水優希。可憐でありながら素晴らしい技の持ち主、早番キッチン笠川さとみ。ベリーダンサー夜の女、遅番キッチン黒川裕子。日曜ピンポイントホールスタッフ、サンデーいづみ〜ること中山泉。天然のホール夜の女、リリー姉さんこと高田ユリ。初代週末夜スタッフ、本日はヘアメイク担当、テラシマこと寺島寛子。初代日曜ピンポイントスタッフ、サンバの女王はぶちんこと、土生秋子。2代目日曜ピンポイントスタッフ、okayanの妹分かなやんこと、仲行加奈子。
すばらしかった。本当に、素晴らしいスタッフに恵まれて、私たちは幸せだった!!
ここで、仲人ユキからリクエストが行っていたらしく、司会のツジが
「この二人、式でもキスをしていません!!是非ここでしてもらおうと思います」
「おおーーーー!!」
と、ライブ以上の盛り上がりを見せる会場。「そうくるなら遠慮しないぜ〜」とokayan。もう何でもこい、と踊り以上に恥ずかしいことなんて無いぜ、という状態の私。
腰から先半倒し状態で、熱烈なキスシーンを披露致しました。
(私は「うっとり」というより、顔が笑ってて絵にならなかったみたいだけど…)
後日、披露会に出席した友人たちには「いやーー!!よい式だったし、よい披露宴だったね!!」と口々に言ってもらい、お客様たちにも「あんなにいい空気に満ちた場所ってなかなかないよ」「みんながいい顔してたよ」「スタッフとの絆に感動した!」などなど、温かいコメントをたくさんいただきました。
どうもありがとう。
私の周りにいる人たちみんなが、私の誇りです。

