護国寺はとても美しいお寺。
今回のイベントに協力するというのも、かなり大変なことだろうに、すばらしい決断だと思う。チベットの文化に触れると同時に、今回はこの護国寺といういいお寺に出会うことができた。
14:00から行われるという「息災護摩」まで少し時間があるので、境内を一周する。特別に公開されている本堂のご本尊「如意輪観世音菩薩」と、薬師堂の「薬師如来」を拝見することができた。やさしくて、いいお顔だ。こういういい顔の仏像を見ると、「仏顔」といわれる自分の顔も悪くないな、と思えてくる。
本堂の周りをぐるりと回って戻ってくると、本堂の前の広場では「息災護摩」が始まるのを待つ人たちが集まってきている。

「護摩」とは、炎で無知や傷害を払う儀式のこと。チベットで最も尊敬を集める高僧の一人であるチャド・リンポチェに護摩炊いていただけるという。今回焚く護摩は「息災護摩」、煩悩・霊障・障害を沈めるもの。私たちも護摩木に名前と祈願を書いて、燃やしてもらうことにした。「無病息災」の字が思いつかず、単純に「心身健康」と書いてみた。
心も大事でしょ。
既にできていた人だかりを避け、初めは本堂の階段の上から見ていたが、微妙に燃える炎などが見えない。儀式の全体像を見守るなら良い場所だけれど、うーん。
もっとよく見たいな〜と思いながら人だかりとそのむこうのリンポチェの動きを目で追っていると、突然人垣の中に空間が見えた。実際には人が何人も立っているのだが、その場所が私を呼んでいるように見えたのだ。
yama_takaさんとokayanを促してその場所に立つと、ちょうどリンポチェの斜め後ろの位置だがよく儀式が見える。
そのままそこで頭の上から甘露をかけ流してくれるブッダを感じつつ儀式を見ていると、次々に前に立っていた人たちが去っていき、最終的には一番前で儀式を見ることができた。
空は晴れ渡り、風が吹き、炎は燃えている。
儀式は気持ちが良くて、約1時間半、護摩を堪能した。
心地よさを感じたまま、本堂をくるりと回り、砂曼荼羅の制作風景を眺める(映画「クンドゥン」を思い出した…)。
さらに作家の渡辺一枝さんによるチベットの写真展を見て、チベットのグッズショップを見る。つい御守り、数珠、バッグなど購入。
さて、打ち上げ飲み会だ…と阿佐ヶ谷に向かう前に、チベットカフェでバター茶を一杯。これは飲みやすかったけれど、実際はもっと個性的な味だということ。
気持ちの良い初夏(としか言いようがない陽気だった)の木陰でバター茶を飲み、ほっとしつつ今日も暮れていく。
毎日忙しいし、やるべきことも山積みなのだけれど、のんびりした気分の定休日。ああ、よかった、いい一日だった。