阿東町徳佐から野谷峠を越えて山口市湯田温泉へ。
本日は、相方okayan実家に別れを告げ、山口市内へ向かう日。
実家のある阿東町徳佐は、標高が高く、寒い地域。でも逆に言えば、どこに向かうにも下り坂が基調で移動することができるということ。幸い晴れて、暖かな空気になっているし、本日は自転車日よりと言ってよいでしょう。
午後1時半。「無理しちゃいけんよ」というお母さんの心配をよそに「いってきまーす」と呑気に元気に出発。今日の目的地である、山口市の湯田温泉まで約35キロ。背中に荷物はしょっているし、荷台にも荷物が積んである。決して条件の良いサイクリングとは言えないけれど、乗れば楽しや、快調な滑り出しなのだ。
JR山口線徳佐駅付近のokayan実家を出て、国道9号線を山口方面へ。この9号線をずっと行くのが山口市内への近道なワケなのだが、交通量が多く、長いトンネルもあるということで「危険!!」とお母さんと弟くんに釘を刺される。もちろん徳佐育ちの相方okayanもそのことは分かっており、昔行ったことがあるという回り道ルートで山口市へ向かうことにする。

地福のあたりで9号線から左手へそれて、国道489号線へ。なだらかにアップダウンしながら、徐々に山道らしくなる。「あー、峠を走りに行ったときにこんな道あったな〜、ホント山なんだなあ」と実感させられる、くねくねと曲がりくねった山間を走る道。とはいえ、徳佐からなので、ほぼ下りばかり。気持ちよくカーブを走り降りていくと、キャンプ場「ふれあいパーク大原湖」に到着。
ふれあいパーク大原湖は、宿泊できるきれいなバンガローが建ち並んだり、バーベキューができる施設があったりと、ちょっとしたレジャースポットになっている。トイレを借りようとパーク内に降りていくと、駐車場に意味不明の人形が立っている(上記写真)。思わず一緒に記念撮影。最近は変なものを見ると、すぐに一緒に記念撮影をするクセが付いてしまった。
しかしのうのうとバカなことをしている暇は、ほとんどない。日暮れまでに湯田温泉に着かなくては。夜道のツーリングは、走る気持ちが萎えてしまうし、妙に体力も消耗してしまう。というわけで、さっさと出発。
大原湖畔を離れると、すぐに県道123号線への分かれ道に至る。
明らかに田舎の山道へ向かっていそうな、のどかでよさそうな道である。一方まっすぐ続く国道 489号線は舗装された新しい道路だが、この先は急激な上りがはじまっていて、周囲ののどかな風景からも浮いたその道の姿は「この道走りたい!」と思えるような感じがしなかった。
当初の予定通り県道123号へと右折。田んぼや畑の中を、車一台がやっと通れるような道が走っていて、のんびりとペダルを踏む。田舎の昔ながらの日本家屋や小川を見ながら、徐々に勾配がきつくなっていく、上り一辺倒の峠道。やがて集落を過ぎると、道は林の中へ突き進む。
今まで越えてきた、あちこちの峠を思い出す。風張峠、和田峠、ヤビツ峠…、うん、この感じはヤビツ峠を越えたときに似ているなあ。この勾配はきっと9%ぐらいはあるだろう…なんて話ながら、一休み。無理せずこまめに休憩しないと、足にガタが来てしまう。
天候が悪そうな予報だったので、山口まで自転車を持ってくるかどうか直前まで迷っていたのだけれど、思いがけず寒さも厳しくない。走っているうちにフリースを脱がなくてはならなくなるほどのいい天気に恵まれ、坂を登るのは辛いけれど、ああ、自転車を持ってきて本当に良かった…と喜ぶ、きつい坂道を上りながら喜ぶなんてちょっとマゾヒスティックだけれども。
しかしこの休憩の後、坂の勾配はさらにきつくなり、おそらく勾配12%急の坂道に。こうなると乗っていてもペダルを漕ぐことができないので、少し自転車を降りて押して登る。本当にきつい勾配の部分をやり過ごして、再度自転車にまたがり出発すると、あっけないほど突然に峠に到着した。野谷峠、標高310m。
道端でちょっと休憩していると、峠の反対側から来たバイク集団に「こんにちは〜」と声をかけられる。峠で出会うバイクの人たちには、結構いい人が多くて、今回も「その自転車で登ってきたんですか?すごいですね〜」と気さくに話してくれて、お互いに逆方面の状況など情報交換をして別れる。この先はとにかく下るのみ。冷たい風に汗が冷えることが予想されるので、フリースを着込んで出発。
登るのは大変でも下りは爽快、コレだから峠道が嫌いにはなれない。むしろちょっと好き、なんてやっぱりマゾなのか。山がそこにあるから登る人たちと、そう変わらない。そこに峠があるから登るのだ。
走ってきた県道123号は国道376号と交差している。その交差点の袂に道の駅「仁保の郷」がある。新しいらしく、モダンなその道の駅は、レストラン・パン工房・餅工房・菓子工房・販売スペースなど施設が充実している。ここのレストラン「にほのさんぽ」(駄洒落なのか?)で一休み。おかやんは天ぷらうどん、私は仁保名産の苺をつかったそば粉クレープを食べる。このクレープが侮れなく美味しい。生地はちゃんと後味にそば粉の香りがするし、苺はもちろん美味しく、生クリームが甘さ控えめでしつこくない。大体正月早々に営業してくれているだけでも助かるのだけれど、その上結構美味しかったので、これは当たりでしょう。
仁保を出ると、あとは平坦な県道26号をひた走る。交通量が少なく走りやすい。県道21号に突き当たったら右折して、仁保側沿いの自転車道などを利用しつつ湯田温泉へ。辺りはとっぷりと暮れて、夕方17:00。途中休憩や寄り道を入れて、3時間半で35キロ。休憩のことを考えると、おそらく平均速度15kmぐらいでしょうか。大荷物での峠越えにしてはなかなかのタイム。やはり下り中心だったのが有利でしたね。
思いがけず走りやすく、旅行気分を満喫できるコースを走ることができて、大満足の一日でありました。
ところで、正月太り撃退大作戦ツーリング、でしたが…うまくいったのでしょうか??
到着して喜び勇んでひとっ風呂浴びて、ビールを飲みに行く私たちに、明るい明日は来るのでしょうか??

