6 26, 2006
パスタを考える。
定休日。
それは私にとって、自分が作ったものではない料理を口にする、数少ないチャンスである。
そうすると、是が非でも自分が作るより美味しいものを食べたい。もしくは、自分はあまり作らないものや、作れないものを食べたい。
で、パスタ(イタリアン)や蕎麦、ラーメンなどを食することが多いのだ。
しかし三鷹の奥地に住んでいる私にとって、休日にふらっと寄れる場所は限られている。雨が降れば行動範囲は極端に狭くなるし、晴れても予定が詰まっていることが多いので、ぶらぶら食事するところを探して…ということは滅多になく、狙いを定めてガッと行ってパパーッと食べたい、なんてことが多い。ラーメンと蕎麦はもう食べるところを決めてしまっているが、パスタは決めきれずにいる。だいたい、パスタって種類も味も多いし、お店の雰囲気で長居したくなったり、飲みたくなったり、自分の置かれた状況と気分によって、行きたいお店も変わってくるのだ。
私の住むあたりには、大きなファミレスっぽいイタリアンのお店があるが、値段と味のバランスを考えると二度と行きたくないような店だ。それからプロント(ガソリンスタンドと一緒になっている)にもパスタがある。意外と美味しいのだが、クオリティの割りに高い。
色々試した結果、武蔵境・三鷹界隈で最近行くお店は3つに絞られた。いずれも違うタイプのパスタのお店だ。
ゆっくりビールなど飲みつつ、ピザなどつまみつつ、パスタも食べる!
という場合に向かうのは、武蔵境北口から歩いて7〜8分ぐらいのところにあるトラットリア
Fortuna(フォルトゥーナ)
トラットリアといっても、ごくカジュアルなイタリアンという感じのお店。ここのご主人(まだ若い)がうちのお店のお客さんだったのが縁で行くようになった。
武蔵境周辺は「スパゲティやさん」という感じのお店から「リストランテ」に近い感じのお店まで、イタリアンのお店はたくさんあるが、意外と値段と味とボリュームのバランスがとれていない。けっこう色々試したけれど、結局、味とボリュームの満足度が高く、しかも値段にもお得感があるこのお店に行ってしまう。
ランチなら相方と一緒に行った場合、それぞれパスタを頼んでピザをシェアし、ビールを飲みながらゆっくりと食べる。余裕があるときはデザートも付けたい、安くて美味しいので。
夜はカルパッチョのような冷菜はもちろん、オーブン料理や煮込み料理も、リーズナブルな値段で、普通にちゃんと美味しい。ふだん着で気軽に行ける「日常使いのイタリアン」として、とても重宝なのだ。
(トップの画像はこのお店の「蟹のトマトクリームスパゲティ」と「ナポリ風ピッツァ」)
三鷹駅周辺は、仕事の都合や事務的な用事で、定休日にもちょこちょこ行くことが多い。モダンタイムスさんは評判もいいし、お店の方も親切にして下さるので伺いたいのだが、残念ながら定休日が一緒。
で、最近オープンしたパスタやさんに行ってみたところ、これが良かった。
PASTA わざや
お客さんの間でも「おいしいよ」と評判のお店だったので、行ってみた。
ナポリタンを見ると頼まずにはいられない私は、迷わずナポリタンを注文(写真)。これが、ここ最近食べたナポリタンの中では、一番美味しかった! 面の茹で具合はアルデンテ過ぎないほどよいかたさ。フレッシュトマト、大きめに切ったピーマンとエリンギ、厚切りのハム?ソーセージ?らしきもの。具だくさんなので食べていて飽きないのがよいし、基本はトマトの味でありながら卵の黄身のようなものが絡められたソースは、ほどよい酸味を感じさせながら、なぜかクリーミー。昔懐かしのケチャップ味ナポリタンももちろん好きだけど、この独創的なナポリタン、めちゃくちゃ気に入りました。
席が狭いのと、何かあるごとに店員さん全員が「いらっしゃいませー」「お待たせしましたー」「ありがとうございましたー」と声を上げるので、お客さんの人数の割りに店内がいつも騒々しく落ち着かない(長居はできる雰囲気じゃない)のが難点といえば難点か。「とにかくパスタを食べるだけ!」と割り切ると、おいしいしサービスもそつなくこなす、よいお店だと思いました。店員さんもみんな一生懸命って感じで、好感もてるし。あと100円ずつ安かったらすごくお得感あるだろうなあ。今の値段のままでも行くけど。
ちなみに家から歩いていける範囲では、東八道路沿いにある「パスタ屋ぽけっと」(0422-33-8830 東京都三鷹市野崎2丁目8-1)に行っている。
東八道路と武蔵境通りの交差点から少し府中側、南岸にあるこのお店、薄いピンクにブルーの文字で「パスタ屋ぽけっと」と、かなりセンスのない(失礼)大きな看板が出ているので、見ればすぐ分かる。できたときはあまりのセンスのなさに、絶対はいることはないだろうと思ったのだが、とある休日、気まぐれをおこして1人で入ってみた。
ランチはパスタにスープとコーヒーが付いてくるが、ナポリタン600円〜と、全般的に「こんなに安くて大丈夫なの?」と同業者的に心配してしまうような安さ。特にアルコールの安さにはびっくりした。サラダだって500円で生ハムサラダとか出していいの??って感じだが、頼んでみると意外とちゃんとしたボリュームで、野菜も新鮮だし、普通に美味しい。茄子とベーコンのトマトソーススパゲティがおいしかった。友達のお母さんが作ってくれたスパゲティ、という感じ。そもそも、料理しているのが「友達のお母さん」にいそうな、ちょっと上品だけど怒ったら怖そうな妙齢のご婦人なのだ。ほかの店員さんも、みんなそこそこの人生経験をつんでいそうなご婦人方で、近所の婦人会で運営してるかのようなスタッフである。なんとなく同業者として、そして娘の友達として(?)「がんばって欲しい!!」という思いを込めて、たまに食べに行く。
ちなみに、コーヒーは水出し(ダッチコーヒー)で、意外と美味しい。ホットよりアイスの方がおすすめ。
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23:10 /
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6 19, 2006
大豆家
お店を始めてからというもの、外食するなら絶対に失敗したくない、自分が作るより美味しいものを食べたい、しかもお酒のセレクトもこだわりたい私。失敗を恐れてなかなか店が決まらず一時間近く街をさまよい歩き、結局入ったのは大豆家。
・おぼろ豆腐
・じゃこねぎ奴
・生麩のフライ梅ソース
・つくね
・南瓜と牛肉のコロッケ
・マグロと湯葉のタルタル
・クリームチーズの酒盗和え
・鯖の南蛮漬け
・賀茂茄子と角煮の炊き合わせ
・ガーリックトースト
・豆乳プリン
食べたのはこんな感じだったかな?豆腐を売りにしているだけあって、おぼろ豆腐が特に美味しい。
全体的にまあ美味しいんだけど、細かい点が気にかかる。素材が生きてないというか…一つ一つは美味しいのにもったいない。
生麩のフライは梅ソースが強すぎる…塩で食べた方が美味しい。コロッケも味噌マヨネーズソースだったけど、普通のソースで食べた方がいい気がする。ガーリックトーストはバター(というか油?)が多すぎる。
凝った作りをしているほど、素材の良さが消えてしまう気がする。賀茂茄子と角煮の炊き合わせが、単純にダシの味と野菜の味が調和していて美味しかった。
ってまあ、口うるさく考えるのは職業病ですかね。でもまあ、全体的には美味しいし、日本酒のセレクトが気に入ったし、お店も落ち着いた作りでよかったので、また行くかも知れないなあ。
でも吉祥寺なら時代家の方が美味しいかな。でも時代屋はビールがスーパードライなんだよなあ。
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23:09 /
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太宰朗読会、おいしいケーキ、友人との語らい。
本日は去年も行った太宰治朗読会。
桜桃忌が近づくと毎年行われているイベントで、圭子ちゃんはずいぶん前から毎年通っていたのだが、去年から私も一緒に行っているのだ。
圭子ちゃんのお母さんがチケットをとってくれ、しかもおごって下さった。ありがとうお母さん!
今年は長塚京三さん。
「帰去来」「帰郷」という、私小説を朗読したのだが、ちょっと早口。初めは聞き取りにくく思えたけれど、自然な会話のような、つぶやくような話し口は、意外とおもしろかった。セリフのところの雰囲気の出し方なんかも、さりげなくていい。
読後にぶつぶつと朗読に対する思い入れを語る長塚さん。その話が面白かった。
<太宰は作品を多くの人に向けて書いているのではない。こういう風に会場で、大勢の人に朗読して聞かせて、会場全体での感動を前提に書いていない。常に彼の作品は、不特定多数の読者ではなく、読者一個人と一対一の関係、個々に向き合うことを前提に書かれていて、飾りも嘘もない。そういう姿勢でものを書くという彼に、強靱なものを感じる。弱そうな面ばかりがクローズアップされる彼だが。そして個々と向き合うという姿勢からか、こざかしいところに句読点がついていたりする。その句読点の位置のまま朗読すると、大勢の前で読むのに適していない。だから句読点の位置を変え、一部省略して読ませていただいた>
大体こんな意味合いのことをおっしゃっていたと思う。朗読するということの意味や効果、太宰の作品について、こんなにも考えて読んでいるのかと、その姿勢にも感動した。
ホールを出ると土砂降りの雨。久しぶりだよ、こんな土砂降りを見るのは。太宰のお墓参りは断念して、駅まで歩く。
三鷹の美味しいケーキ屋さん、レヴェで一休み。完熟バナナとクルミのパイ、ダージリンのオータムナルをいただく。ここのパイ生地は本当に美味しい。具の方も甘すぎず、ボリューム感もあってお手頃な値段。さらには、三鷹でおいしい紅茶を出すお店は、うちのお店を除けばここしかしらない。コーヒーにこだわるお店って結構あるのに、紅茶は手抜きなお店が多いのはなぜだろう。簡単に美味しく入れることができるのに。
吉祥寺に移動してお店の(仕事の)用事をいくつかした後、飲みに行く。入ったのは大豆家(くわしくは別エントリで)。
中学の時、圭子ちゃんと私と3人組で仲の良かったルミも後から駆けつけて、女三人楽しい飲み会。どんどん結婚し、子供を産んでいく友人達をよそに、バリバリ仕事に励む3人組は、いつでも会えば盛り上がるかけがえのない仲なのである。
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23:05 /
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6 14, 2006
二日酔い。
久々に二日酔い。
昨日はワールドカップをみんなで観戦するよ! という国分寺のおいしい飲み屋さんSAPOの企画に「行く行く〜」と調子こいて相方okayanと出かけた。SAPOは昔から大好きなお店なのだが、お店を始めてからというもの定休日が一緒でなかなか行くことができない。こういう数少ないチャンスを逃してなるモノか!と、喜び勇んで出かけたのだ。
臨時営業ということで、うちのお店の日曜担当アルバイト、かなやんがホールで働いている(かなやんはもともとSAPOのアルバイトさんとして知り合ったのが縁で、今はうちのアルバイトをしてくれているのだ)。
いつもはうちの子ってつもりで見ているので、接客してもらうと妙に照れる。そしてまだまだSAPOで働いているときの方が、かなやんの動きは自然でリラックスしている。ホームグラウンドでのびのびしている感じ。ちょっと悔しくもあり、うちのお店でかなやんがこのくらいのびのび働くことができるようになるといいな、と思う。
試合開始に向けて時間を合わせて、常連さんが1人、また1人とやって来て、試合開始の時間には店内は満席状態。みんな楽しそうで、お客さん同士も仲がいい。いいな、こういう一体感って。
ビールを飲みながら、わーわー言いながら試合を見る。1人でじっくり見るよりも、なんだか盛り上がる。初めてあった人ともサッカーの話で盛り上がれるのも楽しいし、私は本当に人と会うのが好きなんだな。
点が入った、ナイスセーブした、ゴールが惜しかったといっては、シャンパンをあける。誰かの(たいていとある常連さんたちなんだけど)おごりだと言っては、私たちのところにもシャンパンがつがれる。ビール、シャンパン、ビール、シャンパン、ビール…。
気持ちが良くて、試合に夢中で、気づかぬうちに大チャンポン。思ったよりも飲んでもいたのでしょう。
お店を出たところまでは何となく覚えているけど、あとはほとんど覚えていない。そういうえばタクシーはすぐ拾えたな、でもタクシー降りてから道端で吐いたな…。
久々の大酔っぱらい。本日二日酔いによる頭痛と吐き気との戦いでした。
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Posted by achami at
02:36 /
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6 07, 2006
あっという間に。
6月1日、うちのお店は開店2周年を迎えました。
開店2周年に向けて、記念品を作ったり、物販の準備をしたり、オリジナルTシャツを作ったり、そのポスターを作ったり、メニューの刷新に向けて構成と原稿を考えたり、とにかくやることが山積みで、あっという間に6月1日がやってきて、さらにすぐさま過ぎてしまった、そんな感じです。
20歳のころから10年間、プランナーとして他人(の会社)のために企画をし続けてきて分かったのは、「私は人を感動させる仕事をしたいんだ」ということでした。大げさでなくてもいい、人の心を少し軽く、明るくしたり、微笑ませたり、くつろがせたりする仕事がしたい。そういう仕事であるなら、保母さんだって看護婦さんだって映画監督だって小説家だって画家だって、肩書きは何だっていいのです。今は、リトルスターレストラン店長で料理人、という肩書きで、日々感動を作っているわけです、たぶん。
とにかく、これからも、人の心をほっこりさせる仕事をしていきたいな、と思っております。
Posted by achami at
03:18 /
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