2006年2月13日

サヨナラCOLOR

[ 見た・聴いた・読んだ ]

竹中直人、監督/脚本/主演。
原田知世、主演。
と聞けば、見に行かない訳には行きません。

それに映画のタイトルにもなっている「サヨナラCOLOR」
もともとは、この映画の主題歌になった曲のタイトルである。
映画のストーリーを決める中、竹中直人はそのストーリーからSUPER BUTTER DOGのスローバラード「サヨナラCOLOR」を想起し、映画のタイトルもその曲名からつけられた。さらにはハナレグミ(言わずと知れたSUPER BUTTER DOGのヴォーカル永積タカシのソロユニット)と忌野清志郎が、この映画のために、この曲をレコーディングしなおした。
ラジオから流れてくるこの曲を初めて聴いたとき、作業していた手を止めて聴き入りました。
曲にも、歌詞にも、しびれました。

この映画が飯田橋ギンレイホールで上映されると知っては、黙っておれません。見に行きました。

ストーリーは、はっきりいって単純。
初恋の女性が自分の患者として入院してきた中年医師が、忘れられない初恋をもう一度やり直すように彼女に医者として、また男性としても?尽くし、だんだんとお互いに惹かれあっていく。しかし…。見ているうちに(あるいは見る前から?)なんとなく結末は見えてしまう。
けれど、不思議と心にしみる。
物語の持つ空気感、誰にでもある初恋の思い出、せつない気持ち、やるせない思い、少し寂しくて、少し悲しくて、じんわりとあたたかい人間のやさしさ。そういうものすべてが、きちんと心にしみてくる。

それから役者が皆素敵だ。竹中直人に原田知世はもちろん、段田安則の素晴らしいキャラと演技、雅子のクールな魅力、不思議といい女に見える中島唱子、ウッチャンの不思議なおかしさ。あ、一瞬しか出てこない大森南朋さん、大好きです。理想の男性と言ってもいい。
それにかっこいいミュージシャンが、ちょこちょこと出てくるのも面白い。女医の中島みゆきをはじめとして、同級生の忌野清志郎(大好きです)、入院患者の永積タカシ、BIKKE、原田郁子、その他豪華ミュージシャン。そういえば最初のシーンに出てくるスチャダラパーのラップもかっこいい。
それだけ豪華ミュージシャンが出演するくらいだから、当然音楽もかっこいい。サントラが欲しい。

普通の話だけれど、登場人物の背負った世界が、その魅力的なキャラクターが、物語に色彩と奥行きを与えている。人間の弱さや狡さや純粋さを、優しく見せてくれる。なんだか見終わった後に、幸せな気持ちになった。