メゾン・ド・ヒミコ
[ 見た・聴いた・読んだ ]
飯田橋ギンレイホールにて、「8月のクリスマス」と2本だてというので、いそいそと見に行った。ここ最近見た映画の中でかなり心に響いた「ジョゼと虎と魚たち」の監督&脚本家のコンビのオリジナルストーリーとあらば見に行かないわけには行きますまい。
しかもオダギリジョーに柴崎コウ。役者もかなりいい。この配役以外あり得ないと思わせるはまり役。
期待通り、期待以上にいい映画だった。
愛する人が少しずつ死んでいくのを、
為す術もなく見届ける苦しみ。
理性や常識ではコントロールできない、人の気持ち。
根本的な存在なのに脆く、つたない、やるせない親子の関係。
人の生き死にも、恋する気持ちも、人の心も、何一つ人間の思い通り動かすことなどできない。そのことがとても切なく、嬉しく、寂しく、また不思議と頼もしい。
人は何者の前にも、実は無力であることを、この映画はやさしく描き出してくれる。

